見栄をはってお返しした出産祝いの品物

昔からお祝いごとの「お返し」は、贈り物などを頂いた金額の倍額を返す「倍返し」または金額の全額を返す「全返し」、仏事等は半額を返す「半返し」などと言われています。

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しかし現在では、こうしたことへのこだわりが薄れてきているといえます。一般的にお返しの目安としては、贈られたものの半分ぐらい、仏事等の場合は半分から3分の1ぐらいが相場だと言われています。あくまでも世間一般での相場ですので、送る側の年齢や立場、そして親戚間、友人間や送る相手によっても品物、金額は変わってきたりします。こうしたことから出産のお返しでも、実際は相場より幅広いものなっていると考えるべきだと思います。

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また、インターネット等の投稿サイトなどを見ますと、地域の慣習・事情によるものか、家族レベルの事情によるものかよくわかりませんが、一部に「倍返し」等のケースが報告されるなど、お返しの内容・実態にはかなりのバラつきが見受けられます。

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ところで出産祝いのお返しには本来、お祝いして戴いた人とともに新しく生まれたお子さんの誕生を、一緒に喜びを共有しあうという意味が込められています。そうした意味から考えると、お返しのマナーもそれにふさわしいものにすることが大事です。子供のためではなく、親が見栄を張るための手段としてのお返しであれば、相手にとって負担になったり、相手の気持ちに良い印象を与えないことにもなります。出産祝のお返しをしたら、すべてが終了するというものではありません。子供の成長と共に、長い付き合いが続くわけですから、最低限できる配慮や相手の好み、負担をよく考えて、お返しをするように心掛けることが大事です。